富士宮市山宮で柔道場を開いて45年。2012年から中学校で武道が必修化され、礼に始まり礼に終わる文化を体験する機会も多くなりました。部活動の地域移行化も進み、中体連も当館から出場できるようになっております。警察官になるために黒帯を目指す方もいらっしゃいます(県警募集要項で柔道初段以上は点数加点されます。)。学生の方や一般の方も初心者から初段(黒帯)を取ることができるよう指導いたします。
稽古の流れ




19:25 道場に入ると、まずは「お願いします」と挨拶します。開始時間前には、道場の拭き掃除をみんなで行います。
19:30 開始時間になると、全員が正座をして、当番の「黙想」の掛け声とともに30秒間目をつぶります。稽古への集中力を高め、心の切り替えを行います。初めはじっと正座をすることができなかった子も、1か月もするときっちりと姿勢を正して座れるようになります。柔道では、正座の仕方、立ち上がり方、礼の仕方など、一つひとつ決まりがあります。子どもたちの成長を見ながら少しずつ身に付けていくよう指導しています。例えば正座は足の付け根に手を添え、手の指は閉じ、膝は拳2個分離す。足の指を重ね、姿勢を正します。
黙想を終えた後、神棚がある正面に礼をして、最後に指導者とお互いに礼をして準備体操を開始します。



19:35 準備体操を掛け声とともに始めます。終了後、その場で腕立て伏せや、腹筋、背筋などの筋力トレーニングを行います。できる子もできない子も、自分のできる範囲で取り組むよう指導しています。筋力トレーニング後は、日によってブリッジや、足回し、足けり、馬跳び等の柔道の基本的な動作やウォーミングアップを行います。はじめはブリッジができない子も多いのですが、写真のようにきれいにできるようになってきます。馬跳びに関しても、小学校1年生から中学生まで同じように行い、小さな子が跳ぼうとするとき、中学生は気をきかせて小さくなってくれます。
19:50 後ろ受け身等の受け身を行います。受け身は柔道の最も基本的で、けがの防止の意味でも重要なものですので、きっちりできているかどうか、どのレベルまでできているかどうか見極めながら指導しています。
20:00 水分補給のため休憩をします(夏期は熱中症予防のため15分~20分ごとに1回水分補給を行います。)。





20:10 休憩終了後は、「寝技」ないしは「打ち込み」、「投げ込み」を行います。寝技に関しては、まずは「袈裟固め(けさがため)」を指導し、慣れてきたらに四つん這いからの返し方などを指導します。体格差が出やすい稽古ですが、それぞれお互いに教えあいながら進めていきます。打ち込みに関しては、自分の得意とする技を中心に、相手と組んで技をかける練習をします。各個人のレベルに合わせて・ 興味に合わせて技の掛け方を指導します。 なるべくきれいに技をかけられるように、小学校低学年の子供には特に丁寧に教えています。
20:35 水分補給のため休憩をします。
20:40 「乱捕り」ないしは「回し」稽古を行います。「お願いします」とお互いに礼をした後に開始し、どちらも、試合と同じような形でお互い技をかけあいます。ぶつかる等、けがをしないように常に指導者3名以上が子どもについているようにしています。




21:00 「乱捕り」終了後、はじめと同様に「黙想」を行いお互いに礼をします。神棚に向かって礼をしたのち、 館長から稽古についての全体的な講評を行い、稽古終了となります。父母の方は、稽古開始から見学される方もいますし、21時過ぎにお迎えにいらっしゃる方もおります。道場からでるときは、入場と同様に入り口で「ありがとうございました」と礼をして帰ります。